スカイチームというと、日本のエアラインは所属していない為、あまり馴染みのない航空会社アライアンスですが、東方航空やベトナム航空をはじめ、フルサービスキャリアながら、お得な航空券が多いアライアンスで、とにかく安く海外に行きたい場合は乗る機会も出てくるかもしれません。そう言うときに上級会員資格があったらいいな、と思う方の為の対応方法について記載します。
目次
ステータスマッチ
その方法とはずばりステータスマッチです。ステータスマッチとは、航空会社やホテルでは他社の上級会員を自社に引き込む為に、自社の上級会員資格をお試しで提供するサービスです。特に、米系の航空会社やホテルチェーンが積極的に行っている印象があります。イメージとしてはわらしべ長者を思い出して頂くといいかもしれません。
デルタの上級会員→ユナイテッドの上級会員→マリオットの上級会員
みたいな感じで上級会員ホッピングをする人もいたりします。
JGCやSFC修行を行い、ワンワールドサファイアやスターアライアンスゴールドのステータスを持っていれば挑戦権はあります(ただし、カード保持のみの平JGCやSFCは不可)。
デルタ航空のステータスマッチ
デルタ航空とは
デルタ航空はアメリカ3大エアラインの一角で、スカイチームの盟主とも言える航空会社です。
これまで、デルタ航空は成田空港を日本の拠点としていましたが、2020年の羽田空港発着枠増に際し、日本の拠点を成田から羽田に移しました。その途端のコロナショックは残念ですが、夏以降、まずはビジネス関係を中心に国際線の回復も進むのではないでしょうか。
スカイチームという立ち位置
冒頭申し上げた通り、日本の2大エアラインのJALとANAはそれぞれワンワールドとスターアライアンスに加盟しており、日系エアラインが加盟していないスカイチームはどうしても距離を感じるアライアンスであります。
そんなこともあり、デルタ航空ではずいぶん前から日本国内線のフライトチケットは1フライトに対し一律500マイル付与するという所謂ニッポン500マイルなるキャンペーンを継続し、日本顧客の囲い込みをしようとしています。
日系エアラインが加盟していないものの、日本周辺には結構スカイチーム加盟の航空会社は多いです。
- デルタ航空
- 大韓航空
- 中国東方航空
- ベトナム航空
- ガルーダインドネシア航空
- チャイナエアライン
あとはヨーロッパにエールフランス航空やKLMオランダ航空があったりとネットワークは十分です。LATAMのワンワールド脱退に伴い、南米路線も組み込まれれば、かなり強力なアライアンスになるはずでしたが、コロナショックでLATAMがチャプター11を申請したことからこれからどうなるかは何とも言えませんね。
私は上海在住の為、国内出張では東方航空を利用する機会が圧倒的に多く、スカイチームのステータスも欲しいなぁと思っていました。中国国際航空はANAと同じスターアライアンス加盟ですが、拠点が北京の為、上海からの便はあまり多くなく、かつ運賃が東方航空よりも高く、利用する機会がほとんどありませんでした。
デルタの上級会員
デルタの上級会員は4ランク制で、ラウンジが使えたり、スカイチームの上級会員になれるのはゴールド以上です。プラチナ以上はマイルがより貯まりやすかったり、200ドルのバウチャーがもらえたりするくらいで、スカイチーム上級会員メリットを受けるのであればゴールドで十分です。ANAプラチナ、JALサファイア相当ですね。
デルタにステータスマッチ
申し込みには以下の条件があります。
①過去3年間ステータスマッチを利用していないこと
②無償のステータスでは無い他社の上級会員資格を持っていること
③-1 上級会員の会員証があること(デジタル可)
③-2 上級会員を獲得したことがわかる搭乗履歴
これを満たせればOKです。この③-2ですが、私がトライした時に調べた際は、最初から求められていたケースはなかったように思います。最近、条件として追加された可能性があります。
ステータスマッチ可能な航空会社の資格は以下です。
デルタの最上級会員のダイヤモンドへはステータスマッチをすることができません。マックスプラチナまでですね。まぁゴールドで十分ですが。。。
申し込みはこちらのURLからできます。コロナの関係で、少し時間を要する旨、記載がありますが、現環境下でも受け付けているのはある意味すごいですね。
ステータスマッチ挑戦
私は2019年にANAダイヤを取得しました。ただし、これは厳密には事前サービスであり、真のダイヤモンドではありません(2019年は正のプラチナです)。この状態でステータスマッチできるのか。ネットには特段情報がなかったので、トライしてみました。
上記URLにて情報を入力。この時は、ブログの情報等を見るに、初回から搭乗履歴をアップロードされているケースは無いので、無くても行けるかなと思い、デジタル会員証のみアップロード(JST1:00)。
12時間後(JST13:00)にデルタからメール有。搭乗履歴を送れと。そりゃ条件に書かれてるからそうですよね。。。アホでした。無駄な時間を使ってしまった。
上記メールが来た8時間後くらいに、ANAのホームページを英語表示に切り替え、毎月のマイル獲得履歴をPDFにして保存。10か月分、10個のPDFを上記メールに直接返信。
あーこれダメな流れだぁと思っていると、さらに12時間後に承認、翌日からプラチナメダリオン3か月ね。というメールが。
あまりの早さに拍子抜けしました。申請から、承認、反映までわずか48時間でした。しかも翌日に東方航空に搭乗予定があったので、奇跡的に間に合い、スカイチームエリートプラスの力を初日から体感することができました。
チャレンジ期間中にデルタではなく、アライアンス傘下の他の航空会社でステータスを活かすことができたのは新たな発見です。
なお、これを維持するためには、
ゴールドメダリオンで12,500MQM
プラチナメダリオンで18,750MQM
を有効期限である3か月以内に獲得する必要があります。ゴールドであれば正直そんなに難しくありません。その後のチャレンジはまた別記事にしたいと思います。
最後に
これまで、スターアライアンスについては結構、研究してきましたが、他の新井ナンスとなると仕組みやメリットが異なり、新たな刺激となり、マイラーとしての意欲を掻き立てられます。また、スカイチーム上級会員への道はこれまでデルタアメックスゴールドという持っていればゴールドメダリオン維持という神カードがあったためか、あまりネット上にも情報がありません。事前サービスでも申し込み可能、最初から搭乗履歴が必要、というのは体験してみないとわからない情報でした。やはり何事も自分でチャレンジしてみることが一番ですね。