国内旅行を対象とするGo Toトラベルでさえ、マスコミが国民の不安を煽り、旅行する雰囲気が醸成されない中ではありますが、来年の海外旅行の実現可能性について考えてみました。
渡航判断の1丁目1番地
2月下旬頃から、「こんな時期に海外に行くなんてけしからん」というコメントをTwitterやYahooニュースのコメントで見かけるようになりました。個人がどう思うのかは自由ですが、それを以って他人の行動を制限する根拠はありません。
私が来年、海外旅行に行くかどうかを判断する基準の一つ目は外務省の海外安全情報です。以下のURLから確認することができます。現状、全ての国・地域が感染症Level2以上(不要不急の渡航は避ける)であり、国からは「新型コロナウイルス感染リスクがあるので、海外旅行はだめですよ」と言われている状況です。少なくともこれがLevel1もしくはなくならない限りはその国や地域に旅行することは難しいでしょう。
周囲の目
外務省がOKです、となった後は、会社のルールがどうか。企業は色々なリスクを管理する必要がありますが、リスクが青天井のレピュテーションリスクは最も神経質になるところです。企業としては実際に感染リスクが少ないとか重症化率・致死率が低いとか本質的なリスクではなく、「こんな状況なのに海外旅行なんてけしからん、どういう会社なんだ」という批判を受けないことが重要です。これは国内旅行でもそうですが、日本人の同調圧力とマスコミによる不安扇動によるものです。私自身も感染そのものよりは、感染したことによる周囲の批判の方がよっぽど怖いです。岩手県で初の感染者となった男性への批判を見ても本当に怖いのは自粛警察だと思います。
従って、外務省がOKとなっても、ここをクリアしない限り、サラリーマンの海外旅行は厳しいでしょう。
受け入れサイドの国・地域はどうか
一方、フランスやスイス、オランダ、スペイン等のヨーロッパの一部の国々は、日本からの渡航を緩和しています。既に、海外の国では人の移動を正常モードに戻す動きもあります(当然、帰国後は空港でのPCR検査と2週間自宅待機が求められますが)。海外旅行に行ける状況になるとすると、受入サイドが整ったところからになるでしょうか。
しかし、新型コロナウイルスが世界に拡散した2月以降、欧米諸国や中東地域ではアジア人に対する差別や暴力が公然と行われており、その状況が続いているのかどうかが気になるところです。
2021年GWのフライト情報
ということで、当面は海外旅行に行くことは難しいと思います。2021年GWでの東京発着ビジネスクラスの運賃が下記の通りです。不透明な状況を反映し、シンガポールなんかは繁忙期のアッパークラスとは思えない値段です。航空会社のこの値付けを見ても、2021年の海外旅行は現実的ではないのかもしれません。
一方、国内の沖縄や札幌はソウルよりも高いですね。私自身は来年のGWは今年のリベンジで既に海外旅行チケットを発券済ですが、どうなることやら。。。
各種ステータスの意義
2020年度は航空会社もホテル業界も上級会員ステータスを1年延期しましたが、ステータス延長そのもののコストは少ないものの、上客の需要を喚起する為にも2021年度は通常モードになるでしょう。
一方、そうしたステータスが効果を発揮するのはやはり海外旅行をする時です。航空会社ステータスであれば国内線ラウンジよりも国際線ラウンジの方が圧倒的に豪華ですし、ホテルステータスであれば海外の方がルームアップグレードは期待できます。
ステータスを維持することは国内でも可能ですが、やはり海外旅行あってのステータスでしょう。
当面は国内観光業を応援しよう
ということで、当面は国内観光業を応援しましょう。私は東京都民の為、Go Toトラベルキャンペーンの対象外ではありますが、感染対策を講じた上、妻と二人だけの旅行はしようと思っています。キャンペーンの対象になること、ないかな。。。キャンペーン対象の方は是非使いまくって下さい!