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Go To トラベルは時期尚早なのか

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議論を呼んでいるGo Toトラベルですが、連休前の7月22日からスタートすることが決定しましたので、記事にします。

Go To トラベルの概要

予算1.7兆円を投じたGo Toキャンペーンの一環で観光需要を喚起する施策です。キャンペーンの中にはトラベルだけでなく、「Eat」「商店街」などもありますが、トラベルが目玉になることは間違いないでしょう。

キャンペーン補助のイメージ

旅行代金の半額相当(上限2万円)を補助するという過去に例を見ない大判振る舞いです。但し、旅行代金が1/2になるのではなく、その内の3割はクーポンとして配布されます。実質的な旅行代金の割引は50%×70%=35%です。

加えて、15%相当のクーポンが配布されるのは、9月1日以降となっており、それまでの予約は35%オフのみです。このクーポン、メルカリとかで転売される姿しか想像できません。

出典:観光庁HP

割引形式は?申請は必要?

7月27日(月)以降は、Go Toキャンペーンに対応できた予約サイト等から順次、旅行代金から自動的に割り引かれます。既に予約をしている方や、各予約サイトや旅行サイトが対応するまでに予約をした方は、事後で自身にて申請が必要です。

事後申請はめんどくさいですが、7月27日以降に自動的に割り引かれるというものの、旅行代金を値上げるするサイトが出てくると思います。というか既にそうしているところもあるかと思いますが。。。

事後申請で必要な書類は以下4点です。

  • 申請書式(事務局HP、宿泊施設にて入手)
  • 領収書原本
  • 宿泊証明書(ホテル等に発行を依頼)
  • 個人情報同意書(事務局HP、宿泊施設にて入手)

割引対象の旅行とは?

出典:観光庁HP

簡単に言うと、旅行代理店等で手配した場合は「宿泊費+交通費」、個人手配の場合は「宿泊費」のみです。

個人的には個人手配のみですが、予約サイトのポイント増額とかも絡んでくれば、予約サイトからの手配もありかと思います。

また、このタイミングでマリオットプラチナチャレンジやヒルトンダイヤ修行とかする人もいるかもしれません。宿泊費35%オフは大きいですね。但し、足元のホテル代金は上昇しておりますがね。

官製版Pay Pay/au Pay祭り

このキャンペーンの恐ろしいところは、宿泊日数や利用回数に制限が設けられていないところです。基本は「1人1泊2万円」ですが、2泊であれば4万円、2人で1泊でも4万円補助が出ます。しかもこれが回数無制限です。

こうしたキャンペーンで記憶に新しいのがQRコード決済の覇権を取るべくバラマキされたPay Payとau Payの100億円還元祭りです。Pay Payは速攻で蒸発、au Payは毎週10億円としたものの、転売ヤー対策に後手後手で毎週仕様変更に追い込まれていました。

今回は民間ではなく、日本国が行う巨大キャンペーン。予算は1.7兆円です。まさに桁違い。様々な利権の匂いがプンプンします。

このキャンペーンで国民の旅行マインドがどこまで回復するかによりますが、Pay Pay祭りのように、これをうまく搾取する人は必ず出てきます。広い意味では前述したホテル修行もそうですね。

本来はインバウンド需要の蒸発や移動マインドの低下で苦しむ観光業を支援する施策のはずが、ただのバラマキになり、「全額自分で旅費出すのは難しい高級旅館・ホテル」に利用が集中し、予算だけがすぐに尽きてしまう絵が浮かびます。最低限、利用回数の制限は必要だと思います。

東京の高級ホテルでステイケーションもいいですが、それは補助金貰ってやることではなく、自費でやって初めて観光業への補助だと思います。本施策の趣旨に鑑みると、東京在住者であれば地方に移動し、そこで食事や観光でお金を落とすことだと思います。できれば宿泊するのは独立系がいいですね。お土産も「カードの割引があるから」という理由で「ANA Festa」や「Blue Sky」ではなく、地元企業から購入するとか。

結局、旅行してもいいのか?

ここでネックになるのが、「本当に旅行してもいいのか」ということです。つい先日までは外出も制限されていたところからいきなり「どうぞ旅行に行ってください」と言われても戸惑ってしまいますよね。

政策云々は置いておいて、「旅行者からの感染」のリスクは高いのでしょうか。地元の方と、感染リスクが高まる30分以上の濃厚接触をすることがあるかと言うと、その機会は極めて低いと思います。春節時の中国からの旅行者による感染はバスの運転手やガイド等、ツアー特有の接点をもつ方に限定されていました。

「こっちは帰省も我慢しているのに沖縄旅行なんてけしからん」という意見を旅行系YouTuberの動画のコメントでも見ますが、気持ちはわからなくはありませんが、感染のリスクは地元の家族と確実に濃厚接触になる「帰省」の方がはるかに高いと思います。まぁ移動が制限されているわけではないので、旅行も帰省も移動する人を批判するのはお門違いですが(批判するなら政府や地方自治体)。

ということで、私は国内旅行はしていいと思っています。今一歩、旅行に踏み込めないのは、周囲の目、これに尽きます。もちろん、体調が悪いのに無理して旅行に行くことはご法度ですし、マスク着用、こまめに手の消毒する等の感染対策は必須です。これは旅行に限らず、新しい生活様式に溶け込んできていると思います。施策の一部見直しは必要かと思いますが、このキャンペーンで旅行マインドを喚起されればいいのですが。

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金融機関に勤務し、上海駐在経験有り。これまで出張や旅行で5大陸22ヶ国訪問。保有ステータスはANA:ダイヤ、デルタ:プラチナ、マリオット:プラチナ、IHG:スパイア、エクスペディア:シルバー